修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男 |木戸 次郎
修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男木戸 次郎
幻冬舎 刊
発売日 2003-05
オススメ度:★★★★
小説以上の事実 2005-10-24
凄まじい人生である。上(頂上)も凄けりゃ下(谷底)も凄い。
この著者の人生に比べれば、一サラリーマンとして、平凡な幸せを感じながら一生を終えたいと願う私の人生は、多少の起伏があっても、真平らな平野のようなものである。
学生時代に弁当屋の経営に成功し、自信と大金を手に入れた著者は、証券マンになっても、禁じられていた株式投資で巨額の収入を得て、バブル以上のバブルを謳歌していた。
しかし1990年、バブルの崩壊で天国から地獄へ、一気に1億5000万円の借金を背負うことになる。
自殺を決意したその瞬間、同じくバブルの崩壊ですべての財産をなくした元顧客が、『私は人生から逃げるが、君は逃げないで欲しい』という内容の遺書を残し、自殺する。そして著者は、現状に正面から立ち向かい、借金を返済することを決意する……。
全部作り話ではなく、事実である。著者は、ある種の『熱狂』を持っていて、凡人には決して真似のできない行動をとる。だからこそ成功したのだろう。
しかし、その根底に流れる考え、『哲学』は、決して真似のできないものではない。読み物としてもおもしろく読めるし、何らかの教訓を得ることもできる、そんな本だ。
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